あなたの時間、いただきます
翌朝、二億円は少女の枕元にあった。男の話は本当のようだ。
しかし、あの取引以降、少女は全く眠れなかった。とても眠くて、疲れているにも関わらず。
少女は体が重かったが、学校に向かった。
一日でも休むと、授業が分からなくなるからだ。たとえ、一時間分の授業でも休むわけにはいかなかった。
授業中、少女は眠くて仕方なかった。でも、授業は真面目に受けたいので寝るわけにはいかなかった。少女は、万全な状態で授業に参加できず、とても悔しく思った。
あまりにも、悔しかったので少女は
「今日の夜は勉強時間を少なめにして早めに寝よう」と心に決めた。