君の、その手に残る「愛」がどうか、温かいモノでありますように

斜め上に見上げる、その横顔。

通った鼻筋。
少しつり上がった瞳。
それを隠し、優しげに見せる黒縁メガネ。

整った顔をだちの近さに、
顔に熱が集まるのを感じます。

胸元には、彼の腕。

えっ?私、今。
背後から抱きしめられてる?!

・・・・もう、頭が正常に動きません。

「ど、どうして?ここに??」

私の問に、無言で微笑む彼。
肩にはあのネコが!

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