君の、その手に残る「愛」がどうか、温かいモノでありますように
「大丈夫だよ!・・・・そのネコ、
時那くん家の?」
「はい。家はここの近くなんですが・・・・。
こいつ。よく、散歩に行くんです。」
「ちゃんと戻ってくるんだぁ~! 偉い!!」
ネコに手を延ばす。
あっ。大人しく撫でさせてくれた!
ゴロゴロ・・・・・
可愛い。
・・・・なんで、この子があんな事を?
「普段、こいつが誰かの物を取るなんて
ありえないんですけど・・・・。
本当に、すいませんでした。」
頭を下げる時那くん。
海中時計を差し出されます。
「いやいや!時那くんが悪いんじゃないん
だし!!こう言うこともあるって!!大丈夫!!」
笑って、時計をうけとる。
何か言いたそうな、時那くん。
「あの、その時計って····」
その時、
何かが、時那くん目掛けて飛んできます!