君の、その手に残る「愛」がどうか、温かいモノでありますように
「····落ち込まないの!」
「別に落ち込んでないし····!」
疲れているのは、正直、
落ち込んでるのもあります・・・・。
なにせ!
昼休みが終わって。
教室に戻ったの、授業前ギリギリだったし、
休み時間は、女子に阻まれるし、
本人、いないし!
とにかく。
時那くんが捕まらない!!
あの、言葉の意味が気になって、
授業に全然、集中出来なかった・・・・。
「避けられてるのかなぁ・・・・。」
「そんな事、絶対ないよ。」
ホナツが乱した髪を、また、ゆっくりと撫でて、
戻してくれる、キリ。