君の、その手に残る「愛」がどうか、温かいモノでありますように
と、時那くん!?
周りがざわめきます。
キリとホナツが私の席から、少し距離をとる。
「····どうぞ。」
少し睨むキリ。
「····ありがとう。すいません。」
キリの態度に、すまなそうにして。
しゃがみ込み、私に視線を合わせる時那くん。
「····頭、大丈夫ですか?」
彼の瞳に、心配そうな色がチラつく。
「大丈夫だよ。タンコブが出来たくらい!」
「よかったぁ····。色々すいません。
守るどころか、守らせてしまって。
生徒会の仕事があって、
謝りにもいけなくて····。」