君の、その手に残る「愛」がどうか、温かいモノでありますように

「....海中時計?それも、金色?」

それは、絵に書いたように美しい海中時計。
いかにも高そう。

でも、そんなモノ。私はもちろん、
両親だって持ってない。
それに、落ち着いた色好きの私に、
「金色」だなんて・・・・。

「昨日まで、なかったよね....?どうして?
なんか、怖いなぁ....。」

ネジを巻いてみたり。
ふってみたり。

・・・・何も起きない。

「陽子、遅刻するわよ?」

あっ、やばい!!

「はーい!!」
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