アテナ・イェーガー〜ダンス、のちにキス〜

「ツナサンドください！」

「はいよ！」

お金を払い、ツナサンドを二人はベンチに座って食べる。アテナは「おいしい」と言いながらツナサンドを食べていく。また新しい嬉しそうな顔を見て、ロネは満足していた。

「あっ！ロネとアテナじゃん！」

聞き慣れた声にロネとアテナは顔を上げる。そこには、ミント色のドレスを着たナタリーとスーツを着たネイサンが立っていた。

「二人ともまだ踊ってないのか？お腹がいっぱいになると踊りにくいぞ」

ネイサンの言葉に「もう！変なこと言わない〜」とナタリーがネイサンの肩を叩く。ロネは「アハハ……」と苦笑する。

「ダンス、確かにまだ踊ってないな……」

アテナはそう呟き、立ち上がる。そして音楽が鳴り響く広場へと向かっていった。

「あっ！アテナ！！」

ロネはアテナを追いかけようとする。その手をナタリーが掴んだ。

「ちゃんとお姫様をエスコートしてあげてね？王子様」