アテナ・イェーガー〜ダンス、のちにキス〜
アテナの着ているドレスが風に揺れる。ロネはアテナが満足するまで何度もダンスの相手を続けた。どれだけ疲れてしまってもその顔から笑顔が消えることはない。

周りにいる女の子たちのようにアテナは踊る。美しい街にいるような普通の女の子だ。ロネとアテナは同時に笑う。

ダンスを終えた後、ロネはアテナの頬にそっと触れる。そしてどちらからともなく唇を重ねた。キスをしたいと思ったのだ。

唇を重ね続ける二人は知らない。アテナを見て、「あいつ、メルガに似てね?」と話す人々がいることにーーー……。








< 14 / 15 >

この作品をシェア

pagetop