可憐な可愛いお姫様
ずっと、深い海の底で沈んでいるような感覚で
起きたくても起き上がれない重力がのしかかっているみたいだった
その間、あの男の声がずっと聞こえていた
僕の愛しい萌━━
愛してる━━
必ず迎えに行く━━
いやっ!助けてっ!!
誰かっ!!
この声から逃れたくて必死に逃げた
ずっとずっと暗い場所
どこまであるのか分からないあの閉じ込められていた場所のように暗い所
息が詰まりそうだった
必死にもがいてもがいて走り続けた
すると、奥の方に光が見えた……
最後の力を振り絞って、光の方へ━━