可憐な可愛いお姫様

玲と咲夜は渋い顔をする。

俺も、思っていた。入学式に参加していないとはいえ、入口付近にたっていた2人の存在は周りの視線を十分に集めていた。

しかも、それは咲夜が神桜の幹部だと知っての視線が多い。

俺たち、神桜という存在だけでも騒がれるのに、今回は更に戸惑いと疑惑もあった。

なぜなら、咲夜が女の子を連れているからだ。

咲夜もそうだか、俺たちは女を作らない。特に、玲と咲夜なんて、女を眼中に入れていない。

そんな奴が 、だ。女を連れているのは信じられないんだ。

俺たちは、玲達に妹だということを聞いたが、周りのやつはその事を知らない。

つまり、周りのやつらのほとんど、いや、全員が「姫」 だと認識してしまっているだろう。

そうなるとこの子に危険が及ぶ。
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