可憐な可愛いお姫様
俺は死ぬ気で抵抗した…
「母さん!母さん!助けて!」と…

でも

「あーら、何言ってるのこの子…」

「クスッ、累くん?だっけ、あんた私たちに売られたのよ?」


「嘘だ!嘘だよな!?母さんっ!」

俺は、信じたくなかった…
母さんは、そんな人じゃないって…


「何言ってるの?ばっかじゃないの?あんたなんかもう、家族とも思ってないから。あの人に似た顔をしてっ……!虫唾が走るっ!!」


あぁ…

胸が張り裂けそうだ…

辛くて、信じたくなくて…

こんな世界から逃げ出したくて……
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