可憐な可愛いお姫様

俺は、死ぬ気で抵抗した

女でも3人がかりでこられ、手足を押さえつけられるとさすがに男でも敵わない

それでも、暴れ続けた…

一瞬、足を掴まれていた手が緩み、その隙に女を引き剥がして家から飛び出た…




行くあてもなく、ただ繁華街でブラブラするだけ……

喧嘩を売られては、買いやけくそに相手を殴る日々が続いた。

いつしか、周りからは闇狂と呼ばれるようになっていた



「おーおー、闇狂さんよー!」

「この前の借り、返さしてもらうぜー?」

「いくぞ!お前らーっ!」

相手はざっと見て10人ほどだろうか

鉄パイプやバットなどを振り回して俺に殴りかかってくる

バキッ

ドカッ

ドスッ

俺は四方八方から飛んでくる拳を避けながら地道に相手を倒す…

その時、後ろから襲ってきた男が持っていたパイプが肩に当たった


激痛が走った…
痛みで顔を歪める

その隙に他の奴らが今だ!といわんばかりに殴りかかってくる

俺は、激痛に耐えながらもう片方の腕と
足で対応する

けど、相手は俺の怪我してる肩ばかりを狙ってくる

やりづれぇ……!



コツコツ


「ねぇ、そんなに大人数で何してんの?」

向こうの暗闇から声がした

「あ?遊んでんだよ。怪我したくなきゃ帰りな」

一人の赤髪の男がそう言い、振り返った瞬間…
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