星の降る夜〜49日の魔法〜

「いってきます!」

「いってらっしゃい夏蓮、
気をつけて行ってきてね」

「わかってるー!」


ーーそれが人間として話せる最後になるなんて思わなかったの。


急いでた。

飛び出した。

馬鹿だった。

世界は逆さまに。

そしてゆっくりにーー。


ドサッ


コンクリートに叩きつけられる。

痛い。

ううん、嘘、痛くない。

違う。

痛みが分からない。


あぁ、死ぬんだーーー。
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