ロストラブレター
「ええ〜、何それ。やっぱ遥らしくなーい」
「いや、やっぱ気になるし、、、」
やっぱり遥もそういう好奇心には勝てないか。と少しバツが悪そうに目を背ける遥をみて、一人納得をする。
「そ。じゃあまたね」
聞きたいことを聞けた私は満足して今度こそ挨拶を済ませると、私は踵を返して遥の家をあとにする。
「ーんお!!」しかし、たった一歩足を踏み出したところで、右手首を掴まれ急停止した。驚いた拍子に思わず可愛くない声が出てしまう。
「な、何?」振り向いて掴まれている手首から視線を上げていくと、思いつめた顔をした遥と視線がかち合った。
「どうした?遥」あまり見たことがない表情に、思わずこちらも真面目なトーンになる。
遥の方へ向き直り、視線を逸らさずに見つめ続ける。薄茶色の瞳には、心配そうな顔をする私が映っていた。
「司は、また先輩に告白するの?」なぜか、心配そうな口調で遥がそう尋ねる。
「…先輩じゃなきゃ、…ダメなの?」その問いかけに、答えようと口を開きかけたが、思い直しまた口を閉ざした。どうして遥がそう言うのかがわからない。
もう一度遥の言葉を心の中で反芻させて考える。
先輩以外を好きになる…?
遥が言いたいのは、そう言う事だろう。
先輩にいだくこの感情を他の誰かに向けることがあるのだろうか。何気ない事で一喜一憂し、すれ違うだけで緊張のあまり顔が熱くなること。
いつの間にか、遥の瞳を見ていたはずが、今目に映っているのは先輩の顔だ。
「いや、やっぱ気になるし、、、」
やっぱり遥もそういう好奇心には勝てないか。と少しバツが悪そうに目を背ける遥をみて、一人納得をする。
「そ。じゃあまたね」
聞きたいことを聞けた私は満足して今度こそ挨拶を済ませると、私は踵を返して遥の家をあとにする。
「ーんお!!」しかし、たった一歩足を踏み出したところで、右手首を掴まれ急停止した。驚いた拍子に思わず可愛くない声が出てしまう。
「な、何?」振り向いて掴まれている手首から視線を上げていくと、思いつめた顔をした遥と視線がかち合った。
「どうした?遥」あまり見たことがない表情に、思わずこちらも真面目なトーンになる。
遥の方へ向き直り、視線を逸らさずに見つめ続ける。薄茶色の瞳には、心配そうな顔をする私が映っていた。
「司は、また先輩に告白するの?」なぜか、心配そうな口調で遥がそう尋ねる。
「…先輩じゃなきゃ、…ダメなの?」その問いかけに、答えようと口を開きかけたが、思い直しまた口を閉ざした。どうして遥がそう言うのかがわからない。
もう一度遥の言葉を心の中で反芻させて考える。
先輩以外を好きになる…?
遥が言いたいのは、そう言う事だろう。
先輩にいだくこの感情を他の誰かに向けることがあるのだろうか。何気ない事で一喜一憂し、すれ違うだけで緊張のあまり顔が熱くなること。
いつの間にか、遥の瞳を見ていたはずが、今目に映っているのは先輩の顔だ。