インスピレーションを信じて

「あー。そうだ。務に 言いたいこと あった。」

私が ハッとして言うと 

務は 驚いて 身体を起こした。

「なあに?言ってみて。」

不安そうに 私を見る務。

私は 務の 膝に乗り


「務 ズルいよ。 いっぱい甘えていいって 言ったくせに。最近 務が 甘えるから。私 全然 甘えられないの。」

そう言って 務の首に 腕を回す。


「うーん レーナ。やっぱり可愛い。」

務は 私の唇を 甘く啄む。

「ごめん。ごめん。今日は レーナが甘えていいよ。」

そう言って 務は 私を 抱き上げる。



結婚式も まだなのに。

赤ちゃんできても 知らないよ。




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