インスピレーションを信じて

いつの間にか 少し 微睡んでいた私は

務が そっとベッドを降りる気配で 目を覚ます。


「あれ。もう朝?」

「うん。起きられる? 一緒に行ける?」


務は そっと私の頬に触れた。


「大丈夫。行く。」


ベッドの上に 体を起こすと

隣のベッドで 俊樹と悠香が 抱き合って眠っていた。


私は 務と顔を見合わせて 微笑む。



「2人を 起こそうよ。」

私の耳元で 小声でいう務に 頷いて。


「俊樹ー!」 「悠香ー!」


私達は 同時に 2人の名前を 呼んだ。


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