インスピレーションを信じて
楽しく 食事をしながら
お互いの近況を 報告し合い。
「いいよな。みんな東京で。」
務は 私を見て言う。
「あんまり こっちに来ないの? 」
私が聞くと
「来る用事ないし。すっかり俺 田舎者だよ。」
と言う務。
務の目は やっぱり熱くて。
私のドキドキは 鎮まるどころか
どんどん激しくなる。
悠香と俊樹も 2人で 料理の感想を 言い合っている。
「いいじゃない。地元なら。友達も たくさん いるでしょう。」
私は 務と話し続けた。
「そうでもないよ。仲良かった奴は みんな 東京に出てるし。マジで 退屈だから。」
「千葉なら そんなに遠くないし。たまに 出てくれば?」
「そうなんだけど。これが 段々 億劫になるんだなぁ。田舎にいると。こうやって 田舎者になっていくんだろうな、俺。」