インスピレーションを信じて
務と泊まった翌朝。
遅番で出勤だった私は そっとベッドを降りる。
シャワールームを出ると
務は 目を覚ましていた。
「レーナ。仕事か。」
「うん。土日の休みは 取り難いの。ごめんね。ゆっくりできなくて。」
「いや。こっちの都合に合わせてもらって。仕事 大丈夫か? 」
「駄目かも。足腰が ガクガク。」
熱く 激しい夜だったから。
本当は 私だって もっとゆっくりしたい。
務は 優しい顔で プッと笑うと ベッドを降りた。
「務は もう少し 休んでいて。」
「いいよ。レーナと一緒に 出るから。」
「いいの? 」
「もちろん。軽く メシ食う時間ある? 」
「うん。仕事は12時からだから。」