インスピレーションを信じて

一緒にホテルを出て。

近くのカフェで 向かい合う。


「レーナ。携番教えて。」

サンドウィッチを待つ間に 務は言う。

「うん。」


お互いの番号を 登録しあい。


「俺 レーナに合わせて 休み取るから。」

「いいの? 」

「毎回は 無理だけど。月に1,2度なら 大丈夫。」

「そうじゃなくて…」

「ん? 」


昨夜 務の携帯に メッセージが届いていたから。

多分 務には 彼女がいると 私は 思った。


「ううん。私も なるべく合わせるね。」

 
私は 深く聞くことを 止めてしまう。


こんなに 幸せな朝だから。

今 壊すことは ないと思った。



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