インスピレーションを信じて
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務は マメに連絡をしてくれる。
『おはよう レーナ』
『おはよう。もう仕事?』
『土木業は 朝が早いの!』
『寒いから 風邪ひかないでね』
『レーナ、今日は 何時終わり?』
『今日は 早番だから 6時まで』
『OK。夜 電話するね』
『うん。待ってるね』
毎朝 その日の予定を 伝え合い。
夜は ゆっくり電話で話す。
離れていることを 感じさせないくらい
務は 私に 寄り添ってくれる。
務は 本気で 私と 付き合うつもりなの?
本当に 私で いいの?
私らしくもなく。
聞きたいことを 聞けないまま。
私は 務に 包まれていく。