インスピレーションを信じて
お腹が空いたと言う 務と
焼肉店で 向かい合い。
「レーナ 焼肉好きだろ? 」
「えっ。覚えていてくれたの?」
3年前 ベッドの中での会話。
得意気に 頷く務に
「明日は お寿司 食べようね。」
私が言うと 務は 甘い瞳を 私に向ける。
この前 4人で会った時よりも
務の視線は まっすぐで。
甘くて 優しくて。
私だけを 熱く見つめていて。
私は 身体の奥から
務を 求めている自分を 認めてしまう。
3年ぶりの恋は 恥ずかしいくらい新鮮で。
駆け引きをする余裕もなくて。