インスピレーションを信じて
その夜の2人は 前回以上に 熱くて 甘くて。
私の身体は 務の動きすべてに 応えてしまう。
「…っん。レーナ。どうしたんだよ…」
甘く責める 務の声にさえも。
「わからない。あっ…どうしよう。」
そんな私に 務が 喜ばないはずもなく。
12月の部屋も 寒く感じないほど。
果てしないと思えるほど。
夢中で愛し合ったまま 抱き合って眠った。
もう私は 務から 離れられない。
目を覚ました私は すっぽりと務に抱かれていて。
初めて感じる 溢れ出す愛しさ。
ずっと この腕に 抱き締められていたい。
務から 一時も 離れたくない。
そっと 務の胸に 唇を触れたら
務は 『 うーん 』と目を開けた。