インスピレーションを信じて
部屋の契約を済ませて
ランチを食べながら 今後の予定を相談して。
明日から 休みなしで 30日まで 仕事をする私。
「俺 29日から 年末休みになるから。荷造り 手伝ってほしいでしょう?」
務は 屈託なく笑う。
「ねぇ 務。私 務のご両親に 挨拶した方が いいと思うんだけど。」
「えっ?今から?」
務の顔は 驚きと嬉しさが 混ざっていた。
「うん。急で 申し訳ないけど。都合が悪くなければ。」
「連絡してみる?大丈夫だと思うけど。本当に レーナ いいの?」
「もちろん。ご両親 心配だと思うよ。」
最初 私は 1人で引っ越すつもりだったから。
でも 務も一緒に 暮らすのなら。
一度も 顔を見せないままでは いけないと思った。
早速 お義父さんに 電話を掛けた務。
「親父 会社にいるから。待ってるって。」
ニコッと笑う務。
「お義母さんには? その後で 会える?」
私が 聞くと
「レーナ。律儀だなぁ。」
と 務は 嬉しそうに 頷いた。