インスピレーションを信じて
お義父さんの会社を出て
私達は 務の自宅に向かう。
「さっき お母さんに電話しておいたから。お母さんも 待っているから 顔を見せてやって。」
とお義父さんに言われて。
「めっちゃ緊張したー。」
務の車に乗って 私は 大きく息を吐く。
「レーナ。ありがとう。」
務が 嬉しそうに 微笑むから。
私も 得意げに 微笑み返す。
でも 務の家を見て 私は 緊張MAXになる。
務の家は 予想を超えた豪邸で。
立派な門構え。
広い庭。
大きな家。
務の家って すごいお金持ちじゃない?
いくら田舎でも…
私 本当に この家の嫁になるの?
私は だんだん不安になって
息苦しくなるほどだった。