インスピレーションを信じて
夜 部屋に着いて 務に電話する。
「今 着いたよ。今日は ありがとう。」
「こちらこそ。レーナ 疲れただろう?」
「ううん。全然。」
「親父もお袋も 喜んでたよ。レーナが良い子で 安心したって。」
「ホントに? 良かった…」
「次は 俺の番だね。レーナのお父さんに 怒られそうだな。」
「大丈夫だよ。うちの親は 私に干渉しないから。」
「お正月 レーナんち 行こうな。なんか 俊樹達みたいだね。」
クククって笑う務が 嬉しくて。
「スタートは 私達の方が 遅いのに。追いついたね。悠香達に。」
「まあね。俺 行動力あるから。」
「うん。頼りにしてるから。」
務は またクククって笑い
「レーナの その言葉に 弱いんだよなぁ。実は俺 もう 尻に敷かれてる?」
と嬉しそうに言った。
週末 新居の家具を 買いに行くと言う務。
「レーナが 転がっても 落ちないような デカいベッド 買っておくよ。」
と務は 笑った。