インスピレーションを信じて
2

お昼に ビーチハウスの前で 声を掛けられた時

私は 務に 一目惚れした。



二重の丸い目と 軽い話し方。

私が それまでに 付き合った人とは 違う雰囲気。


『海に入ると 体が冷えるから。温かい物食べて 中から 温めて。』


メニューを見て 悩む私達に 務が言った時


この人 案外 優しいのかもって 私は 思った。



だから 務が軽そうでも 怖くなかった。


ニコっと笑った務に 胸が ドキドキした。



” ヤバい。好きになりそう ”


悠香に 叱られそうで すぐには 言えなかったけど。



私は お昼の時から 務が 好きだった。


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