インスピレーションを信じて

「部屋 結構 整ったよ。」

と言って 務は スマホの写真を見せてくれる。


リビング、ダイニング、寝室

おしゃれな家具が 配置された部屋は 

まるで モデルルームみたいで。


「わぁ。すごい!務。すてき。」

歓声を上げる私に 務は 満足そうに頷く。

「ねぇ。務 お金かかったんじゃない?こんなに。」

ふと冷静になって 私は 不安になる。


「先行投資って知ってる? レーナ。これから 身体で 帰してもらうから。大丈夫。」

務は 最近定番になった ククク笑いで 私を見る。

「私 務と一緒に 現場に出されるのかな…」

「ばーか。ここで返すの。」

そう言って 務は 寝室の写真を 指した。



不安よりも 楽しみの方が 大きくて。

大丈夫。務を信じて 付いて行けば。


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