インスピレーションを信じて
食事を済ませて 部屋に入ると
務は ケラケラ笑う。
ダンボールだらけの部屋。
「あのね。せっかく 務に来てもらったけど。荷造りは ほとんど 終わっているの。」
「みたいだね。」
「明日は これの処分を 手伝ってくれる?」
私が使っていた家具は 全部 いらなくなるから。
業者に 引き取りを依頼すると
正月休みの後になってしまう。
「レーナ。着替えとか 身の回りの物だけ持って 今夜から ホテル取ろうよ。」
「えー。年末年始は 料金高いよ?」
「ここじゃ レーナ抱けないもん。」
私の腰に 腕を回して キスしながら 言われると
私は 反対なんて できなくなってしまう。