インスピレーションを信じて
着替えや 身の回りの物を 私が バッグに詰める間に
務は ホテルに電話をかけて 部屋を予約して。
どうせ 駐車場を 借りなければ ならないし。
お金を 使わせてしまうことを
気にする私に 務は
「先行投資。」
と笑って 親指を立てた。
務が予約した 池袋の高層ホテル。
チェックインして 部屋に入ると
務は 私を 抱き寄せる。
「レーナ。本当に ありがとう。」
私は 驚いて 務の顔を見る。
「えっ? お礼を言うのは 私の方だよ?」
「ううん。レーナ 俺のために 仕事まで辞めて。俺 ホントに 嬉しいんだよ。」
務の言葉に 私は胸が熱くなる。
「私が 務と一緒にいたいんだもん。もう 離れたくない。」
私の言葉は 務に火をつけてしまった。
明日の作業が 心配になるくらい
激しく 求め合って。
やっぱり 務の腕で 眠るのは 最高。