インスピレーションを信じて

翌日中に 私の部屋の荷物を 

処分業者に 持ち込んで。

部屋には 新居に運ぶ ダンボールだけを 残して。


「レーナ。俺って 段取り良いでしょう。」


務の言う通り。


ホテルに泊まったことで

作業が スムーズになったのだから。


「うん。見直しちゃった。」

私は お礼に 務の頬に キスをして。

「うーん。レーナ 可愛い。」

務は 私を ギュッと 抱き締める。


途中で 夕食を食べて ホテルに戻って。


2人で ベッドに 横になって

テレビを見たり イチャイチャしたり。


こんな日が これから 一生 続くの?


幸せ過ぎて 怖くなるくらい

務のそばは 穏やかで 居心地が良くて。


じゃれ合っているうちに

甘く満たし合って。


ぼんやり 横たわっていると 

除夜の鐘が 聞こえてきた。


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