インスピレーションを信じて

ベッドを降りて 外を見る務。

「レーナ。もうすぐ 年が明けるよ。初詣に行こう。」

「うん。行きたい!」

2人で迎える 最初の年。

明けてすぐに 神様に お礼を言わないといけない。


こんなに幸せを ありがとう。

いつまでも この幸せを 守る力を下さい。


私達は 少し厚着をして 外に出た。


混みあった神社 私の隣で 手を合わせる務。


ねぇ。何を祈っているの?


務は 目を開けると 照れた顔を 私に向けた。


「レーナ。何をお祈りしたの?」

「無病息災 家内安全」

私の言葉に プッと吹き出す務。


「務は?」

「レーナのお父さんが 怖くありませんように。」


今度は 私が プッと吹き出してしまう。


大丈夫だよ 務。

私の両親は 私の幸せが 一番だから。



私を こんなに幸せに してくれた務に

感謝の気持ちで いっぱいだよ。


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