初恋 〜先生と私〜

準備

筆箱、ファイル、プリント、ハンカチ…


「よしっ、準備OK〜！！」


私、伊藤　舞 (いとう　まい) 15歳
明日から華の高校生！！


今は学校から配られたプリントを見ながら入学式の準備をしています。


‘‘8時30分までに席に着いておくこと。時間厳守’’


「8時30分か…てことは…」


私は学校から徒歩20分のところで一人暮らしをしている。実は私の学校は一人暮らし禁止。バレたら非常にまずい。


私のお母さんは私が8歳の時に他界した。それから3年後、お父さんが女の人を連れ来た。


「お父さん。その人だーれ？」


「舞、よく聞くんだ。今日からこの人は舞の新しいお母さんだよ。」


「舞ちゃんね。はじめまして。よろしくね。」


新しいお母さんは私によく話しかけてくれたけど、私はどうしても新しいお母さんに馴染めなかった。新しいお母さんと一緒に暮らしはじめてから4年後私が中学三年生の時、お父さんの転勤先がアメリカになることが決まった。もちろん私も誘われたが断った。新しいお母さんも私の気持ちを察してくれたみたいで私が一人暮らしすることを認めてくれた。


そして今に至る。


クラス発表もあるし8時には学校着いときたいから7時に起きればいいかなっ。


「よしっ、楽しい高校生活できますように。おやすみ…」