俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
陰陽師に隠し事は出来ません
★★★
アルバイト店員の咲哉さんに席まで案内される。
前にここに来た時と同じ、一番奥の席だった。
「なずな、今日は悪いな。ありがとう」
「いや、何も。…そちらがクライアントさんかい?」
なずなの視線は、俺の後ろにいる薫の方にあった。
「…あ、こっちは宮内薫さん。俺の中等部の同級生」
「宮内です。よろしくお願いします…」
薫は頭を下げながらも、なずなの方を不思議そうに見る。
この人誰?みたいな反応だ。
…あ、そうだよな。
悪霊のお祓いをしてもらうためにここに来たのに、急にこんなギャルメイクに派手な巻き髪で、オフショルダーで肩をチラッと見せたニットにミニスカート姿のギャルがいたら、そりゃビックリだ。
「…薫。彼女が今日見てくれる陰陽師」
「え…?」
なずなは、軽く頭を下げる。
「…私は、鈴代なずな。陰陽師だ。座ってくれ」
「は、はい…」
やはり、偉そうな口調できたか…。
こいつ、丁寧語とか謙譲語とか使えるんだろうか。
将来が心配になる。
アルバイト店員の咲哉さんに席まで案内される。
前にここに来た時と同じ、一番奥の席だった。
「なずな、今日は悪いな。ありがとう」
「いや、何も。…そちらがクライアントさんかい?」
なずなの視線は、俺の後ろにいる薫の方にあった。
「…あ、こっちは宮内薫さん。俺の中等部の同級生」
「宮内です。よろしくお願いします…」
薫は頭を下げながらも、なずなの方を不思議そうに見る。
この人誰?みたいな反応だ。
…あ、そうだよな。
悪霊のお祓いをしてもらうためにここに来たのに、急にこんなギャルメイクに派手な巻き髪で、オフショルダーで肩をチラッと見せたニットにミニスカート姿のギャルがいたら、そりゃビックリだ。
「…薫。彼女が今日見てくれる陰陽師」
「え…?」
なずなは、軽く頭を下げる。
「…私は、鈴代なずな。陰陽師だ。座ってくれ」
「は、はい…」
やはり、偉そうな口調できたか…。
こいつ、丁寧語とか謙譲語とか使えるんだろうか。
将来が心配になる。