俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「うん。伶士があなたにこれを照れ臭そうにプレゼントする映像とかが見えたんで…あと…」

「え?見えた?!」


薫は度重なる信じられない現象の連発に、驚き続けているが。

俺は信じられない展開に、茫然自失になりかけていた。



とか?…とか?って何?

あと…って言った?!

まさか…他にも何か見えたんじゃねえだろな?!

だって、俺達が付き合ってたって見抜いたんだぞ?

他にも何か…その、付き合ってるってどんな映像見たらそうわかるのかって!ああぁぁ…。

そう思うと、動揺のビッグウェーブが次々と押し寄せてくる。



ああぁぁ…終わってるわ。

オワタ。



ずーんと落ち込む。



知られたくなかった。

まさか、元カノが悪霊騒ぎに困っていて、積極的に相談に連れてくるとか。

いや、俺はなずなに会いたい一心で、元カノの薫を利用して来たカタチなんだけど。

いや、これって…。



バレてしまえば。

俺にとっては、とても不利な立場になるもので。



へぇー?元カノの相談にバリバリやる気出して連れてきちゃってさー?

ひょっとして未練たっぷり?

復縁狙ってる系?

ネガ男のわりにはよくやるじゃーん。

まあ、頑張れよー?




…みたいに、思われたりしねえか?!



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