俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
俺的には、ただ何となく知られたくないから隠そっか?ぐらいの軽い気持ちでいたけど。
実は、これ。
勘違いされないためにも、気を遣わなければいけなかった部分で。
なずなに勘違いされる…!
ふとなずなと目が合う。
再びギクッとしてしまい、さりげなく目を逸らしてしまった。
気まずい…。
俺…今、何て思われてんだろう。
何?この罪悪感でいっぱいなの。
余計なことを敢えて言わなかっただけなのに。
あわわわ…。
(終わった…)
もう、抜け殻だ。
…しかし。
今の秘密暴露で、俺は軽くオワタが。
この件の解決は終わっちゃいない。
「………」
なずなは真顔のまま、無言で。
そのペンギン様のぬいぐるみを見つめる。
…いや、今度は。
その向こうにいる薫をじっと見つめてる…?
しばらく無言で、沈黙が続く。
「あ、あの…?」
沈黙で見つめ続けられていることに、耐えられなくなったのか、薫がなずなの顔色を伺って声を掛けていた。
しかし、同時になずなはそれを手をだして制止する。
「…しっ。聞こえない」