俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「あ、そうだ…ごめん。私…」
「いいんだ。俺が何とかするから。薫は先帰ってて」
「ごめんね?伶士…ありがとう」
いや、本当にいいんだ。大丈夫。
元はと言えば…俺がなずなに会うための口実で、薫を利用して軽い気持ちで連れてった。
というのにも、罪悪感が少なからずあって。
だから、悪霊騒ぎの嘘を口実に俺に近付いた薫のことも、そんなに怒れない…。
…それに、そこには俺が戻りたいんだ。
特別な人が待ってる、場所だから。
それから、間もなく薫の迎えの車が来る。
見送ろうと思って、薫が車に乗り込もうとするのを見守っていたが。
「…あ、伶士」
薫は何故か、車には乗らず俺の方へとやってくる。
「どうした?」
そして、薫は突然。
突拍子もないことを、俺に告げる。
「伶士…彼女いないなら、私にもまだチャンスあるよね?復縁チャンス…」
「えっ…!」
驚いて声をあげてしまった俺に、薫はフフッと笑う。
「…過去をやり直す必要がないなら、新しい『今から』を始めたい」
「え、え…?」
「いいんだ。俺が何とかするから。薫は先帰ってて」
「ごめんね?伶士…ありがとう」
いや、本当にいいんだ。大丈夫。
元はと言えば…俺がなずなに会うための口実で、薫を利用して軽い気持ちで連れてった。
というのにも、罪悪感が少なからずあって。
だから、悪霊騒ぎの嘘を口実に俺に近付いた薫のことも、そんなに怒れない…。
…それに、そこには俺が戻りたいんだ。
特別な人が待ってる、場所だから。
それから、間もなく薫の迎えの車が来る。
見送ろうと思って、薫が車に乗り込もうとするのを見守っていたが。
「…あ、伶士」
薫は何故か、車には乗らず俺の方へとやってくる。
「どうした?」
そして、薫は突然。
突拍子もないことを、俺に告げる。
「伶士…彼女いないなら、私にもまだチャンスあるよね?復縁チャンス…」
「えっ…!」
驚いて声をあげてしまった俺に、薫はフフッと笑う。
「…過去をやり直す必要がないなら、新しい『今から』を始めたい」
「え、え…?」