俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
ぶっちゃけ。
今のように話せる機会ってのは、かなり少なくなった。
いや、ほぼない。
悪い意味で、前と同じ生活に戻った。
未来への期待は薄れていき、不安が。
俺達の関係って、こんなもんだったのか…。
だから面と向かって話せたこの時間、久々でかなり感激してるのは言うまでもない。
あの事件から、二ヶ月半。
いろいろクヨクヨ考えてしまったけど。
でも、考えていても仕方ない。
ここまで好きになってしまったら、上を向いて前進あるのみ。
その背中を、どこまでも追っていく。
そんな結論に達した。
じゃあ具体的にどうするんだ?と、言われても、そこはノープランなので困るけど。
《また、明日》
この、明日を繋ぐ一言さえあれば。
前に進めるような気がした。
…それから、親父は小笠原社長と久々に一緒に飲むということで、宴会に参加するという。
俺は忠晴の迎えで、単身一足お先に帰ることとなった。