俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
(え…)



「だから、アボカドの皮のことは隠しておいて、あたかも自分の暴挙のように振る舞って誤魔化したんじゃないかな?って。なずちゃんそういうところあるんだ?」

「それ…」

「なずちゃんってば、不器用なところあるから」



俺を不安がらせない?

だから、真実は伏せといて、自分は悪者を演じたってことか?



俺は、アイツに気を遣わせたのか…?



(………)



それは、全くもって。

腑に落ちない。



…ったく。何なんだよ。

ひょっとして俺。

また、さりげにまた護られたんじゃねえか…?

ボディガードは終了してるってのに。



ホンっト…。




考えねばならないことがたくさんありすぎて、思うところがある。

さっきの残酷物語といい、俺自身がこのままではいけないような気にさせられた。



それは、ちょっと悔しくて。

拳をグッと握ってしまう。



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