俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
考えてみれば…俺達は、クライアントとボディガードの関係だった。

俺は、護られる立場で。



…でも、それはもう終わっていて。

これからの俺達に対して、俺が望む関係ではないんだ。



だから、俺自身を何とかしなくてはならない。




「…っていうか、咲哉さんは陰陽師じゃないですよね?よく知ってますね…」

「まあねー?ここでバイトを始めてかれこれ一年半、陰陽師さんたちの話を聞いたり見たりしてますからね?」






…それから、カウンターにいる咲哉さんと談笑しながら、ランチの続きを食べる。



「…あ、伶士くんって…星天のサッカー部、なんだよね?」

「はい、そうですけど」

「実は俺も…星天のサッカー部だったんだ?」

「…えぇっ!」

「んでもって、キャプテンやってたの」

「ええぇぇっ!まさかこんな身近にOB、しかもキャプテンが!…って、咲哉さん、おいくつですか?」

「今年20歳になった。卒業は二年前かな?」



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