俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
…俺は、先日の薫の狂言事件のことから、気付いてしまったことがある。



それは…足りない。

まだ、足りないないんだ。



なずなの眼中に入るには、まだ足りない。

男としてのクオリティそのものが。



追いかけて、その上を行く。

それを実現するためには、俺自身もっと成長が必要だと思う。いろんな方面で。

ヤツは一枚どころか何枚も上手だからな。



自分が陰ながら努力してるとか、辛い思いをしているところを見せないとか。

自分のことしか考えてないようで、相手のことをしっかり考えていて…護るとか。



それは、ヤツの職業柄なのかもしれないけど。

俺的には、どうもそこがもどかしい。



ヤツの傍にいるためには…いいや、その上を行くには、どうしたらいいか。

いろいろ考えた。



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