俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
…まず、ヤツの俺に対する印象。そして、俺の晒した醜態をまとめると。



・同居中、ラッキースケベられて全裸を見られキレる
・悪霊の仕業とはいえ、ヤツの胸の中でわんわんと泣く
・しまいには、ヤツのおっぱいを枕にして寝る
・親父や兄貴、過去に関する度重なる泣き言
・ペンギン様ラブを目撃されるイジられる
・何かと何でもイジられる
・待て待て待て待てステイウェイトうるせえ
・ファンデーションハゲさせた
・元カノに騙されるだっせぇ男
・純情少年ぶってるが実はやることやってる遊び人


…キリがないからやめとこう。

俺自身、とても悲しくなってくる。



そういうワケで。

取り敢えず、俺の心技体を根本的に鍛え直さねばならない。

要は自分磨きだ。



さあ、どうしようか。



そう思って、取り敢えずやれることを始める。



…と、いうことで。



部活の帰り。

向かうところは、最寄りの地下鉄駅の傍にあるビルの地下。

あのケンチキのあるビルの隣のビル。



「…よろしくお願いしますっ!」



道着に着替えて、稽古場に出る。

そこにはすでに、稽古場いっぱいに二人一組で組手の練習をしている同じ道着を着た練習生たちがいた。



…今の俺は、心が乱れに乱れまくっている。

ですので、精神集中、統一が必要。


なので、部活がオフシーズンの今、昨年まで通っていた空手道場に再び、通うことにしたのだ。


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