俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
と、あーだこーだやってるうちに、前方のターゲットは、エスカレーターを一階で降りていた。
一階…化粧品やブランド品ショップ?
取り敢えず詮索は後にして、こっちもエスカレーターを降りる。
おばちゃんはエスカレーターから降りず、そのまま上へと行ってしまい、隠れ蓑が無くなってしまった。
距離を置いて、人混みに隠れて後を追う。
一階…更に人の数多くなった。
見失わないようにしなくては。
だが…。
「ねぇねぇ?いつから好きだったの?なずぽよと仲良く話してることがあるってのは聞いてたけどー」
「………」
「でもまさか、伶士がギャルを好きなんて意外ー!なずぽよ美人だもんねー!」
「………」
横にいる人、うるさすぎる。
そして、何故か同伴してくんだけど。
「で、一緒にいる人、超イケメンだけど大丈夫?伶士戦うの?ねぇ?ねぇ?…伶士のハートハードピンチ♪」
「…るっせぇぞ!っていうか、いつまで着いてくるんだ!占い番組の歌、歌うな!」
あまりのしつこさに、カッとしてしまう。
秘密がバレた恥ずかしさも加えて。
っていうか、何故いる!