俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「しかし、美男美女カップルだねー?仲良しで本当にお似合いだー。あのイケメン、本当にイケメンだー。あんなイケメン本当に存在するんだなー。伶士…勝てる?さすがの伶士もちょっとあれは…いや!いやいや!男は顔じゃない!イケイケゴーゴーだよ?伶士!」
俺の横で、ブツブツと何か言ってやがる…。
俺にとっては、グサグサとくる言葉しか発してない…!
ずーんと落ち込む。
しかし、ここで疑問なのは。
何故、そのイケボ男を誘う前に、俺を誘おうとしたのか。だ。
本当に好きな感じなら、俺より先にそいつを誘うだろ?
その男…何者なんだ?
顔も声もイケメンとか、非常にムカつくんですけど…!
再び、メラッと怒りと嫉妬の炎をバックに背負ってしまう。
何なんだおまえわよ…!
すると、その時。
俺の怒りの声が届いたかのように、そのイケボ男が振り返り、ふと目が合ってしまう。
やべっ。殺気が届いた?
だなんて、慌てて目を逸らす。
ドキッとさせんなよ!