俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
その声は…誰と聞かなくても、わかる。



足音がして、姿を現した。

その瞳と目が合う。



「は…伶士?」

「………」



ヤツ…なずなの驚愕の表情に。

俺、何も言えない…。



「な、なぁーんでおまえがここにいるの!」



すると、更に奥の方から不審な物音が聞こえる。

水もないのに、ビチャビチャとした音が…。




ただならぬ、どんよりとした空気。

人間の姿ではない、動く生き物…。

見てしまった…。



『ジュルジュルズルズル…』



変な音も鳴らしている…!



…なずなは、ここにチョコを買いに来たのではない。

仕事しに来たのだ…!




…妖怪だ!











< 261 / 503 >

この作品をシェア

pagetop