俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「あ、あの人は何者…」
目の前で人間離れした威力のパンチと、素手で刃物をガードという、驚異的なものを見せられて、無意識に呟いてしまった。
バトルを見守りながらも、なずなは質問に答えてくれる。
「…竜堂夏輝くん、二十歳。札幌育ちの東京の大学生。サッカーとキックボクシングやってる」
「………」
…いえ、俺が知りたいのは、彼のプロフィールではないのですよ。
って、竜堂?タレントみてえなカッコいい名前してんな。ちっ。
「…あの人、陰陽師なの?」
「ううん、違う。一般人…だったけど」
「…『神の力』持ってるってヤツ?」
「ちょっと違う。…私と同じ『神の力』を持つ人を、主に持つ『従者』」
「………」
なずなと同じ、『従者』…。
『神の力』を持ってる人こと『神童』。
…しかし、その『神童』が何らかの事態で、その力を使うことが出来なくなった場合。
条件付きで、他の者がその力の『戦闘に特化した能力』のみを使うことを許される。
それが『神童』の『絶対従者』。
「私の主は親父だけど、夏輝くんの主は…恋人」
目の前で人間離れした威力のパンチと、素手で刃物をガードという、驚異的なものを見せられて、無意識に呟いてしまった。
バトルを見守りながらも、なずなは質問に答えてくれる。
「…竜堂夏輝くん、二十歳。札幌育ちの東京の大学生。サッカーとキックボクシングやってる」
「………」
…いえ、俺が知りたいのは、彼のプロフィールではないのですよ。
って、竜堂?タレントみてえなカッコいい名前してんな。ちっ。
「…あの人、陰陽師なの?」
「ううん、違う。一般人…だったけど」
「…『神の力』持ってるってヤツ?」
「ちょっと違う。…私と同じ『神の力』を持つ人を、主に持つ『従者』」
「………」
なずなと同じ、『従者』…。
『神の力』を持ってる人こと『神童』。
…しかし、その『神童』が何らかの事態で、その力を使うことが出来なくなった場合。
条件付きで、他の者がその力の『戦闘に特化した能力』のみを使うことを許される。
それが『神童』の『絶対従者』。
「私の主は親父だけど、夏輝くんの主は…恋人」