俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
「………」
問い詰められ、ズバリと突かれ。
なずなは何も言えなくなり、俯いているが。
アツイ。
この男、アツすぎるだろ。
熱血ナチュラルにやっちゃって…。
「…取り敢えず、皆で話し合うからな?この先どうするのか。剣軌さんにだって連絡しとく。ちょうど今日、ヤツ帰ってくるし」
「…そっか。今日ようやく帰ってくるんだね。フランスから。最後に会ったのいつ?」
「ちょうど一年前、俺がフランスに出向いた。バイト代全部無くなった」
最後は雑談になっていたが。
何を話しているかは、さっぱりわかりませんでした。
…ただ、俺にわかったのは。
あの不健康な黒い羽根の男性は、なずな達だけではなく、この竜堂にとっても敵…らしいということ。
親父がこの人たちの何かのスポンサー?らしいということ。
そして…これから、また。
何か大変なことが起こるであろうこと。
これで、終わりではないらしいということ。
それだけだった。
…全部、仮定、憶測。