俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
チョコ、ナッツ、フルーツ。
全部、キャバクラもしくは場末のスナックで出てくるおつまみ系か。
将来恐いな。酒呑みになる。
そして「うまー」と、ご機嫌にスプーンを進める。
黙ってりゃギャルだけど、可愛い女子。
スイーツ似合うんだけどな…。
そんなことを思いながら、今度はデザートを食べるご機嫌ななずなの様子を眺めることになる。
やっぱり、かわいいな…。
俺、こいつのメシ食ってる様子がツボかも。萌え。
しかし、チョコはイケる口か。
…そこで、ふと思い付いてしまう。
《はぁっ?!こ、これこそこんな粒3つで2000円致しますわよ?!》
先ほど、特に欲しかったワケでもなく。
なずなのことを思い浮かべただけで、ただ衝動買いをしてしまったのは、この瞬間のためだったのかもしれない。
「ごっつぉーさま!美味しかったでーす!」
すでにデザートまで平らげてしまい、食事終了の挨拶までしてしまった、なずな。
随分とご機嫌だ。
そんなヤツを横目に席を立ち、すぐ傍に掛けてあるコートのポケットに手を入れた。