俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
そう言うと、早速手を伸ばして周りの包装紙を外している。

ルンルンとご機嫌に。

その様子を、なぜかドキドキしながら見守っていた。



即興の贈り物だけど。

どんな反応を見せられるのか、ドキドキする…。



「おっ!…おおっ!」



箱を開けて、声をあげる。

その瞳はキラキラ輝いていて。



「ナッツのチョコ!…ナッツぎっしりチョコだぁ!」



そんなワクワクしたかわいい顔を見せられると。

ドキドキしていた心臓は…弾け飛ぶ。



「うまそうまそー!」



ヤツは早速一粒つまんで手に取っている。

そして、あっという間に一口でパクっと食べてしまった。



「…んー!…んまー!」



目力強い大きい目を見開いている。

そんなに美味かったか。



「と、とろける…うまぁー。ナッツもうまーだよー」

「…そんなに美味かったか?」

「味わったことのない美味さだっつーの!…伶士も食べてみっか?」

「くれんの?」

「食べさせてやるー?いひひ」



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