俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~
そこには、何故か母さんが手を振りながら店内に入ってきて、こっちにやってくるのだった。
「な、何でここに!」
「うふふ。ここの支配人が連絡くれてね?『お坊っちゃま来てますよー!』って。なずなさんと一緒だったのねー?」
うっ…気まずいっ。
ボディガード終わってんのに、一緒にいるとこ見られるなんて。
小さくなっていると、なずなと母さんが話をしている。
「あ、なずなさん、催事会場の件解決したんですってね?ありがとうございました」
「いえいえ。滞りなく解決出来て何より」
「うふふ。また何かあったらよろしくね」
え…母さん?
もしやそれは、依頼のこと…?
唖然と二人を見ていると、母さんがふふっと笑う。
「今回の件は、奥様からの伝での依頼だったんだ」
「そうなのよー!なずなさんの事務所にお願いしたのよー!」
「………」
あ、そういうことですか…。
もう、何もたいした情報じゃないですけどね。
母さんが登場したことで、二人きりの時間は終わってしまった…。
そして、三人で一杯だけお茶して、本日は終了。
最後、母さんって何なの。