俺のボディガードは陰陽師。~第二幕・幸福論~

「ちょっとちょっと。まだ営業時間なんだから静かにしてよー?」

「わかったわかった。咲哉の邪魔にならないよう気をつけるナリよ!…でも、しっぽりと飲みたいにゃ。静かにするから」

「って、夏輝はもう飲んでるよ。いっちょ前に白ワイン」

「いひひ。ごめん。そこに酒があるから、メニューに白ワインあるから飲んじった」

「はぁ?…白ワイン、イケメンだから似合っててムカつくな!あぁ、おい!待てねえのか!9時閉店からの居酒屋まで待てねえのかこのイケメンは!」

「陣太、あまり怒るな。9時前に酔い潰れたら、店の前の雪山に突っ込んで寝かせておくから」

「理人くんひどくありませんか!そんな短時間で酔い潰れるか!ボケ!」

「雪山に突っ込むだけじゃなく、俺が雪だるまにして店の前に置いてあるオブジェにしておくナリよ」

「慎吾上手そう…」

「ったく、おめーが東京から帰ってくるっつーから、集合したのに飲んだくれて雪だるまになってんじゃねえよ!」

「っつーか、今日バレンタインデーなのに、男五人で居酒屋って色気ねえなー」

「でも、桃李は店閉めたら合流するって言ってたよ。慎吾、藤ノ宮は?」

「あいつの話はしないでおくんなまし!りっひーこそ彼女はいいのかえ!」

「だってあいつ来週国試だもん。俺のチョコ構ってる場合でないって」



…この人たち、誰?!



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